2489 UV/可視光（UV/Vis）検出器
高い感度と汎用性を備えたデュアル波長吸光度検出器
UV ベースのルーチンなアプリケーション分析を行うラボでも、低濃度不純物分析の検出限界を高めることを追及しているラボにおいても、ウォーターズ 2489 UV/可視光（UV/Vis）検出器は、性能、信頼性、操作性において優れた選択肢です。
2489 UV/Vis 検出器は、高感度で汎用性の高い HPLC および UHPLC 向けのデュアル波長吸光度検出器です。高出力の重水素光源、精密な光学設計、低ノイズで高速のエレクトロニクスすべてを、1 台の検出器に組み合わせて設計されています。これらの高度な機能が、これまでにない新たなレベルの UV/Vis 検出性能をもたらします。
2489 UV/可視光（UV/Vis）検出器
仕様
|
波長範囲 |
190 ～ 700 nm |
|
バンド幅 |
≤5 nm |
|
波長正確性 |
±1 nm（エルビウムフィルターを使用して） |
|
波長再現性 |
±0.1 nm |
|
直線性 |
2.5 AU で ≤ 5%（分析フローセルを使用してプロピルパラベンを 257 nm で測定） |
|
ベースラインノイズ、シングル波長 |
≤ 5 × 10-6 AU、ピーク間、230 nm、10 ポイント/秒、1.0 秒、30 秒のセグメント、ドライ分析フローセル |
|
ベースラインノイズ、デュアル波長 |
≤ 35 × 10-6 AU、ピーク間、230 nm、280 nm、1 ポイント/秒、2.0 秒、30 秒のセグメント、ドライ分析フローセル |
|
ドリフト |
≤ 1 × 10-4 AU/時間、239 nm、2 ポイント/秒、1.0 秒、30 秒セグメント、ドライ分析フローセル |
|
測定範囲 |
0.0001 AU ～ 4.0000 AU |
|
サンプリングレート |
80 ポイント/秒まで |
|
光源 |
重水素アークランプ 保証：2000 時間または 1 年（いずれか早い方） |
|
フローセルの設計 |
独特の TaperSlit |
|
光路長 |
10 mm（分析セル） |
|
セル容量 |
16.3 µL（分析セル） |
|
圧力限界 |
1000 psi（分析セル） |
|
接液面の材質 |
Alliance HPLC/ACQUITY Arc：316 ステンレススチール、石英ガラス、PEEK、フッ素ポリマー ACQUITY Arc Bio：フッ素ポリマー、石英ガラス、MP35N、PEEK、チタン |
概要
- 直線性範囲 2.5 AU により 1 回の分析で主成分および微量成分を同時に同定して定量する
- 選択可能な 2 種類の波長の吸光度をモニターし、分析種に関するより多くの情報を一度の分析で得られるため、生産性が向上
- ランプのシリアル番号、点灯の時間および回数の履歴管理により、システムの最適な使用について確信が持てる
推奨用途：性能、信頼性、操作性に優れたデュアル波長吸光度検出。
機能ヘッダー
使いやすさを追求して設計したイノベーションが満載
2489 UV/Vis 検出器は、高感度と汎用性を備えた、HPLC 向けのデュアル波長吸光度検出器です。この検出器の高度な機能が、以下のような新たなレベルの UV/Vis の検出性能をもたらします。
- 屈折率の影響を低く抑えつつセル内のエネルギースループットを高める独特の TaperSlit フローセルにより感度が向上
- 低ノイズ性能（<5 µAU）
- ランプの最適化により、重水素ランプの寿命全体にわたって高い s/n 性能を発揮
- 通常の高速 LC 分離に対応する柔軟なサンプリングレート（1～80 Hz）
- サンプリングレートおよびフィルタータイムコンスタントが独立して最適化できるため、分離の目的に応じて検出器を調整可能
- 熱変動管理機構の向上により、周囲条件に起因するばらつきによるベースライン変動を低減
- 分離のスケールや種類に合わせたフローセルのオプション
- 操作とメンテナンスが簡単なアクセスしやすい検出器コンポーネント
微量不純物分析のスタンダードを設定
2489 UV/Vis 検出器は、ルーチンの UV ベースのアプリケーション用にシンプルな操作性を提供し、低レベルの不純物分析用に高感度を提供します。検出器の直線範囲の拡張（2.5 AU）により、1 回の分析で主要成分と微量成分の両方の同定と定量が可能です。これは、微量不純物や代謝の研究における重要なメリットです。
1 回の分析でより多くの分析種の情報
2489 UV/Vis 検出器には、デュアル波長機能が標準で装備されています。これによって、選択可能なデュアル波長の吸光度を同時にモニターする柔軟性が得られるため、一度の分析でより多くの分析種に関する情報が得られ、生産性が向上します。デュアル波長のチャンネルは、データシステム内で重ね描き、等比例拡大/縮小、および/またはまとめが可能で、より良好な定性的データを得ることができます。
ワークフロー全体にわたる最適な性能
2489 UV/Vis 検出器は、研究開発、分析開発、QA/QC のいずれの作業においても、幅広いフローセルオプションと統合機能により、お客様のニーズを満たすように設計されていると同時に、ルーチンサンプルと複雑なサンプルの両方において最適な柔軟性、操作性、性能を提供します。
