SFC Prep 150 AP システム
自動 UV および/または MS トリガー精製向けに設計
SFC Prep 150 AP システムは、使いやすいオープンベッド型式で自動サンプル処理、カラム切り替え、フラクション回収、およびトラッキングを提供する、初の市販の分取 SFC システムです。
SFC Prep 150 AP システムにより、MassLynx ソフトウェアと FractionLynx アプリケーションマネージャーを使用して、創薬ラボにおいてルーチン化合物精製が行え、高速分離、高分解能、ハイスループットが実現できます。SFC に備わる利点をウォーターズの世界的に有名なサービス・サポートと組み合わせることで、精製を行うすべてのラボに頑健でコスト効率の高いソリューションを提供します。
仕様
概要
- 使いやすいオープンベッド型式で自動サンプル処理、カラム切り替え、フラクション回収、トラッキングを提供
- 高速分離、高分解能、ハイスループットを実現
- Waters MassLynx/FractionLynx アプリケーションマネージャーを使用して、創薬ラボにおいてルーチンの化合物精製を達成
- ウォーターズの世界的に有名なサービス・サポートと組み合わせることにより、精製を行うすべてのラボに頑健でコスト効率の高いソリューションを提供
推奨用途:ルーチンの化合物精製に高速分離、高分解能、ハイスループットが要求される創薬ラボ向け。
機能ヘッダー
分取精製のプロセスを自動化
SFC Prep 150 AP システムでは、分析的プレスクリーニング、精製、フラクションの再分析を「オープンアクセス」設定で AutoPurify とリンクすることで、精製プロセスを自動化します。
SFC システムでは、液体二酸化炭素(CO2)を 1 つまたは複数の有機溶媒と組み合わせて主な移動相として使用することで、迅速な平衡化、カラム全体にわたる圧力低下の低減、溶媒使用量の削減、サンプルあたりのコスト削減が実現します。このプロセスは再現性が高く、製薬、ライフサイエンス、化学工業、食品、環境市場に関連するさまざまな化合物に適用できます。
SFC をさらに進化
SFC Prep 150 AP システムには、以下のようなルーチンの化合物精製に役立つモジュールが付属しています。
- QGM 低圧混合クオータナリーグラジエントポンプ:このポンプは、最大 150 mL/分の流量で送液し、このシステムの共溶媒送液装置として使用できます。
- P200X CO2 ポンプ:この高圧送液ポンプには、カム駆動式サファイアピストンアセンブリー付きのデュアルステンレススチールヘッド、セルフプライミングチェックバルブ、圧力センサー、圧力ゲージ、ブラシレスモーター、破裂ディスクアセンブリーが備わっています。このポンプは、圧力センサーおよび質量流量計からのフィードバックに基づいて制御するように設計されています。
- 3767 サンプルマネージャー: このモジュールは、オープンベッド型式で注入および回収機能を提供します。このシステムには、CO2 管理用の 3767 用排気フードアセンブリーが含まれています。このシステム用の注入ラックと回収ラックを注文する必要があります。必要なラックは、お客様のニーズや要件によって異なります。
- Analytical-2-Prep カラムオーブン:温度制御モジュールである Analytical-2-Prep カラムオーブンの独自の引き出し設計により、直径 10 mm と 20 mm のカラムを同時に使用できるという、優れた柔軟性が得られます。
オプションのモディファイヤーストリームインジェクション
モディファイヤーストリームインジェクターの機能は、一度に 1 サンプルを共溶媒のフローに直接注入することです。このデバイスでは、サンプルの両側にエアギャップを作ることができ、これらが溶媒とサンプルの間のバッファーとして機能して、希釈が低減します。MSI には以下の 2 つのメリットがあります。
- サンプルは CO2 と混合する前の移動相の有機溶媒部分(共溶媒)に注入されます。その考えは、移動相の全体的な強度に影響を与えずにサンプルを導入し、注入と分析にわたってプログラムされた溶媒の比率を維持することで、溶解溶媒の影響を抑えるということです。モディファイヤーストリームインジェクションでは、ピーク形状と分離能が向上するため、より多くの注入量とより高い負荷量が実現します(図 1)。
- これにより、スタックインジェクションが可能になります。スタックインジェクションは注入サイクル間の時間を短縮し、溶媒使用量を最小限に抑えます。また、スタックインジェクションは連続分離と精製のために使用可能なクロマトグラフィースペースをすべて利用することで、スループットが大幅に向上します。通常、すでに注入されたサンプルがカラムにある状態(またはカラムから溶出中)で注入が行われます(図 2)。