GPC カラム
有機ベースおよび水性ベースのサイズ分離
ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)は、溶液中の分子の相対的なサイズに基づいて分子を分離するクロマトグラフィー手法であり、有機溶媒または水系溶媒を用いてポリマー(プラスチックまたはその他の合成高分子)を分析する科学者によく使用されています。GPC 分析では、ポリマーの分子量分布の特徴を解析することで、ポリマーの物理的属性を決定することができます。
ウォーターズは過去 50 年以上にわたり、GPC 分析において市場のリーダーであり続け、有機ベースおよび水系ベースのサイズ分離のいずれにおいても、最高の質のカラムとアプリケーションサポートを提供してきました。ウォーターズの包括的な GPC カラムセレクションでは、選択した GPC カラムまたはカラムセットが温度、溶媒、ポリマーの種類に適合していることを確認できます。
仕様
概要
- 有機ポリマー特性解析用 Styragel カラム
- 水系ポリマー特性解析用 Ultrahydrogel カラム
- 高速有機 GPC 分析用 HSPgel カラム
- 高速水系ポリマー特性解析用 HSPgel AQ カラム
- 有機ポリマー単離・クリーンアップ用 Ultrastyragel 分取カラム
- 高分離能 GPC クリーンアップ用 Envirogel カラム
- 有機ポリマー特性解析用 Shodex カラム
推奨用途:有機ベースおよび水系ベースのサイズ分離
非水系サンプル用 GPC カラム
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分離能やカラム寿命を損なうことなく、高温で強溶媒に使用可能
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10 µm の硬質粒子を充塡し、標準理論段数は 1 カラムあたり 10,000 段以上
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粒度分布が狭いため耐久性に優れ、非常に安定したカラムベッド
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室温および高温の分析に対応
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Styragel HT カラムは、中~高分子量領域のポリマーに対して優れた分解能を提供
ABS、アセチル、アクリル、EVA、ナイロン、PEEK、PET/PBT の分析に最適
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特に高分解能が重要な、低分子量サンプル向けに設計
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このカラムは、5 µm の硬質粒子を充塡し、低 ~ 中分子量領域で比類のない分解能と効率を実現
オリゴマー、エポキシ、ポリマー添加剤、フェノール類、不飽和ポリエステル、尿素/ホルムアルデヒド、ポリエチレングリコール、エタノールアミン、メラミン樹脂の分析に最適
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せん断に弱い超高分子量ポリマーの分析用に設計
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Styragel HMW カラムは、10 µm 高多孔性フリットと 20 µm 粒子を組み合わせることにより、ポリマーせん断の影響を最小化
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室温・高温で使用可能で、長いカラム寿命を発揮
UHDPE、UH-ポリスチレン、UH-イソプレン、UH-PMMA の分析に最適
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高速 GPC 分析用に設計
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正確で精密な分子量測定、サンプルスループットの向上、溶媒の消費量と廃棄量の大幅な削減を実現
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HSPgel HT カラムは、室温から高温(180 ℃)までの有機 GPC 用に設計
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HSPgel HT カラムは、粒子サイズ 5 µmで、室温から 180 ℃ まで安定
アニオン性、カチオン性、中性ポリマーの分析に最適
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高速 GPC 分析用に設計
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正確で精密な分子量測定、サンプルスループットの向上、溶媒の消費量と廃棄量の大幅な削減を実現
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HSPgel HR カラムは、室温での高分離能有機ポリマー GPC 用に設計
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HSPgel HR カラムは、粒子サイズ 3 µmで、室温から 80 ℃ まで安定
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THF で充塡され、トルエン、塩化メチレン、クロロホルムに 1 回変更可能
有機ポリマー GPC に最適
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高速 GPC 分析用に設計
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正確で精密な分子量測定、サンプルスループットの向上、溶媒の消費量と廃棄量の大幅な削減を実現
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HSPgel RT カラムは、室温での有機ポリマー GPC のルーティンワーク用に設計
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HSPgel RT カラムは、粒子サイズ 3 µmで、室温から 80 ℃ まで安定
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THF で充塡され、THF からトルエン、クロロホルム、塩化メチレン、DMF、DMSO などに複数回変更可能
有機ポリマー GPC のルーティンワークに最適
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EPA メソッド 3640A に指定された環境サンプルから、脂質や天然樹脂などの低揮発性、高分子量の干渉物を除去するために設計
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Envirogel GPC クリーンアップカラムは、高効率で、クリーンアップ手順の速度を向上させ、同時に溶媒消費量を削減
高分離能 GPC クリーンアップに最適
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GPC 分析用高効率カラム
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再現性のあるスチレンとジビニルベンジン技術を採用し、高分離能パフォーマンスのために設計
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THF、DMF、クロロホルム充塡で利用可能
有機ポリマーの特性解析に最適
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化合物の単離やサンプルクリーンアップに、高効率な GPC 分離を提供
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Styragel GPC カラムと密接に関連する Ultrastyragel カラムファミリーは、分離速度を向上させる分離効率(段/メートル)が 2 ~ 3 倍向上し、分取単離の溶媒消費量を削減
有機ポリマーの単離やクリーンアップに最適
水系サンプル用 GPC カラム
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高速 GPC 分析用に設計
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正確で精密な分子量測定、サンプルスループットの向上、溶媒の消費量と廃棄量の大幅な削減を実現
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HSPgel AQ カラムは、室温で水系溶媒を使用した高速ポリマー分析に最適化
アニオン性、カチオン性、中性ポリマーの分析に最適
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移動相の柔軟性と最小限の非サイズ排除効果を提供
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高濃度有機溶媒への適合(最大 20% 有機溶媒、グラジエントで移動相を導入する場合は 50% 有機溶媒)
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水酸化ポリメタクリル酸ベースゲルを充塡
オリゴマー、オリゴ糖、多糖類、カチオン性、アニオン性、両性ポリマーなどの水溶性サンプルの分析に最適
アプリケーションに適した GPC カラムを選択
要件に合わせて GPC カラムを選択する際には、以下のいくつかの要因を考慮します:
粒子径と細孔分布 — カラムは、ポリマーの種類と分散度に応じて最適化された特定の寸法、粒子径、細孔容積に関連しています。カラムの長さと粒子径は分離能に影響します。細孔径は、カラムで正しく分離できる分子量の範囲を決定します。
温度と溶媒の適合性 — 多くの GPC カラムは、移動相を急激に変化させる場合にダメージを受けやすいです。Waters GPC カラムセレクションは、この問題を解決するため、一般的な移動相を使用でき、ベッドの安定性を向上させます。
分離能と分子量範囲— カラムを直列に接続することで、分離能の向上や分子量分離範囲の拡大が可能です。Linear カラムは、より広い幅の分子量範囲でより速い分離が可能ですが、分離能は制限されます。
ゲル浸透クロマトグラフィーの主要な原理のご紹介
GPC 分析では、高分子量の分子が低分子量の分子より先に溶出します。これは、GPC カラムの固定相(通常は架橋ゲル)には、定義された表面の細孔径があるためです。よく設計されたメソッドでは、より多くの低分子がより多くの細孔により深く拡散することができます。細孔の出入りに時間がかかるため、GPC カラムでは、高分子の後に低分子が溶出します。高分子は細孔に入りにくく、GPC カラム内の細孔を出入りするための時間がかかりません。