GTxResolve Premier BEH Amide カラム
幅広い GTx アプリケーション向けの高分離能で MS に適した分析
親水性相互作用クロマトグラフィー(HILIC)は、極性分析種の保持および分析に広く使用されており、最大 100 残基の長さの一本鎖および二本鎖のオリゴヌクレオチドを分離することができます。
専用の LC システムや LC-MS システムを必要とするイオン対逆相(IP-RP)分析法の有用な代替として、医薬品開発者に複数の分析種用のプラットフォームアプローチを提供する Waters GTxResolve Premier BEH Amide 分析法を活用することにより、極性分析種の分析を加速できます。
- GTxResolve Premier Amide カラムは、ダブルバッチテスト済みであるため、細胞治療薬および遺伝子治療薬に最適なクロマトグラフィー性能が保証されます。
- 頑健なアミド結合固定相により、広範囲の核酸およびウイルスタンパク質について、多くの分離の可能性が提供されます。
- 低吸着性カラムハードウェアを使用することで、長時間のカラムコンディショニングの必要性が低減し、回収率が向上します。
- イオン対分析専用の LC-MS システムを用いた分離の必要性がなくなります。
仕様
概要
- イオン対逆相液体クロマトグラフィー(RPLC)を補完する分離の導入
- アンモニウムベースのイオン対形成なしのシンプルな移動相の調製
- オリゴヌクレオチド、CRISPR sgRNA、mRNA、ウイルスカプシドタンパク質用の汎用性の高い分離オプションの開発
- 最初の注入から高いサンプル回収率が得られる低吸着性ハードウェア
- すべてのカラムをタンパク質とオリゴヌクレオチドの両方のレファレンス物質を用いてダブルバッチテストすることにより、高い信頼性を保証
推奨用途:安定性および有効性を示すためのアッセイにより、医薬品に対する理解を深める。
二本鎖 siRNA およびその一本鎖不純物の評価
変性条件および非変性条件の両方での siRNA の分析により、生成物およびその関連不純物の完全な特性解析が可能になります。変性条件および非変性条件の両方で HILIC 分析法を容易に適用でき、低分子干渉 RNA(siRNA)の純度測定およびアイデンティティー決定に役立ちます。アニーリングした二本鎖は、室温ではその構造が維持されます。融解温度(約 40 ℃)を超えると、二本鎖は個々の構成成分に解離します。HILIC バッファー移動相は、その性質が穏やかであるため、二本鎖形成が可能になり、過剰な非ハイブリダイズ一本鎖 RNA(ssRNA)の存在もサポートされます。これらのアプローチには、開発とリリース試験の両方で大きなメリットがあります。
ウイルスのカプシドタンパク質の分析
HILIC は、ウイルス様粒子(VLP)の成分やウイルスベクターのカプシドタンパク質アイソフォームの分離における、逆相分析の代替手段になります。ウイルスタンパク質の比率および修飾は、UV、MS、蛍光検出で評価することができます。最適化した HILIC 分離を使用して、酸化バリアントおよびリン酸化バリアントを、対応する非修飾分子から容易に分離することができます。
HILIC を使用することで最大 100 mer までの核酸を分離可能
GTxResolve Premier BEH Amide カラムと最適化された吸着剤粒子を使用することで、オリゴヌクレオチドと消化済み核酸の分離が改善します。吸着剤のポアサイズが異なっても、ヌクレオチド長が短い場合は同様のクロマトグラフィー分離が見られるのに対し、300 Å という大きなポアサイズでは最大 100 mer まで優れた分離が見られます。ポアサイズが大きいと、その有用性が核酸について見られるだけでなく、ウイルスカプシドを構成するより大きなタンパク質の拡散も可能になります。ポアサイズが大きい粒子により、広範な細胞治療薬および遺伝子医薬品の汎用性の高い分離が可能になります。