Lipostar2
LC-MS/MS リピドミクス研究用に特別に設計
リピドミクスは、複雑なリピドームにおける変化を調べるための、オミクスサイエンスにおいて急速に成長している分野です。対象脂質の検出および同定は重要な課題であり、主にデータ解析、データベース検索、脂質の同定に関連しています。
Lipostar2 は、生データのインポート、ピーク検出、同定、定量、統計解析、トレンド分析、安定同位体標識実験の支援、バイオパスウェイ分析などの多くの機能が含まれる LC-MS/MS ベースのリピドミクス(DDA および DIA)用の包括的ソフトウェアであり、これによって脂質の理解を向上させることができます。ウォーターズの LC-MS/MS テクノロジーと Lipostar2 を活用することで、データ解析と視覚化が改善し、脂質分析を加速させることができます。
概要
- 特別に開発されたソリューションにより、ノンターゲットおよびセミターゲット LC-MS ベースのリピドミクスの研究要件に対応
- LC-MS ベースのノンターゲットおよびセミターゲット分析のすべてのステップをカバーする
- ピーク検出、脂質の注釈、脂質経路の分析にわたる注釈の正確性が向上
- 酸化分子種のクラス固有のフラグメンテーションの認識および同定により、ハイスループットの同定を達成
推奨用途:リピドミクス研究における効率的なデータ解析および視覚化。
完全な互換性によるデータ解析の合理化
MSE、SONAR、HDMSE、CCS 値の計算など、ウォーターズのデータと完全に互換性がある合理化されたエンドツーエンドのワークフローを用いてリピドミクスのデータを解析および視覚化することにより、waters_connect ソフトウェアソリューションのネイティブ機能により大きな価値が生まれます。ベンダーに依存しないソリューションとして、Lipostar2 のソフトウェア解析機能を複数の MS 装置にわたって利用できます。
同定の信頼性を向上
同じサンプルからのポジティブイオンデータとネガティブイオンデータを合わせることにより、同定の信頼性が高まり、IMS ビューアーを使用した HDMSE データの 3D ピーク視覚化により、よりきれいな画像が得られます。わずか数回のクリックで、簡単なピークおよびスペクトルの調査およびピークの編集が容易に行えます。
高度な統計解析ツールボックスで研究を加速する
教師なしおよび教師ありの多変量統計モデルと T 検定のツールボックスを用いて、すべての分析要件を満たせるだけでなく、脂質のトレンド分析および検量線のプロット用の定量ツールにより、データのトレンドを特定する機能を簡素化することができます。
フラグメンテーション規則とカスタムデータベースの活用
Lipostar2 の DB Manager モジュールでは、脂質クラスに固有のフラグメンテーション規則により正確性が確保され、同定のステップにおける疑陽性率が大幅に抑えられます。ソフトウェアの直感的なツールにより、シームレスな情報を得るための複雑な分析が簡素化し、LIPIDMAPS のようなリソースとともに、ウォーターズのリピドミクスプロファイリング CCS ライブラリーなどの sdf ファイルや csv ファイルからの容易なカスタムデータベース生成を活用できます。Lipostar2 では、質量誤差、同位体パターン、フラグメンテーション、CCS 値にスコアが割り当てられ、信号機システムで結果の信頼性が高まります。偽検出率をさらに低減するために、Kendrick プロットも使用できます。