RADIAN ASAP ダイレクト質量検出器
今、知るためのパワー
創薬サイクルの改善、クライアントの拡大、迅速な報告による競合力の向上など様々な目的に対して、ダイレクト質量分析(MS)分析を活用することで業務全体にわたる様々な効率化が可能となり、目的達成を推進することが出来ます。
複雑なサンプル前処理、分離、MS 経験を必要とせずに、柔軟性、操作性、および迅速性を組合わせることで、RADIAN ASAP はみなさんがより多くの成果を得るための助けとなります。
- 操作およびデータの解釈を簡素化
- 最小限のサンプル前処理
- 分離が不要に
- リアルタイムでの結果取得および分類
概要
- RADIAN ASAP の習得しやすい全自動セットアップ、合理化されたワークフロー、トレーニング要件の軽減により、ユーザーは確実に迅速に立ち上げて分析を実行できる
- ガラスプローブへの直接サンプリングにより、サンプル前処理を最小化
- クロマトグラフィーが不要になり、溶媒の使用と廃棄が大幅に削減
- 30 秒の分析とリアルタイムのサンプル分類により、時間を節約
推奨用途:液体試料および固体試料の迅速、簡単、低コストの分析用。
機能ヘッダー
妥協のないコンパクト設計
RADIAN ASAP は新規の直接分析専用システムであり、液体/固体試料の迅速、簡単、低コスト分析のために特別に設計されています。実績のある堅牢なシングル四重極質量分析テクノロジーに大気圧固体試料分析プローブ(ASAP)を組み合わせて開発された RADIAN ASAP は、コンパクトでありながら高品質で使いやすい設計です。
シングル四重極質量分析計は、特別なトレーニングや専門知識を必要とせず、高品質なマススペクトルデータが得られるため、他部門に依頼した分析結果が届くのを待つ必要がなくなります。
シンプルな 4 ステップの柔軟なワークフローソリューション
RADIAN ASAP の操作はシンプルで直感的であるため、最小限のサンプル前処理で結果を生成でき、その場で情報に基づいた意思決定を行うための理想的なツールです。液体または固体試料から直接イオン化できるため、幅広いアプリケーションおよびワークフローにシステムを使用できます。
簡単な 4 ステップで結果を生成:
多数のアプリケーション要件に理想的
法医学ラボ向けの押収薬物の迅速なトリアージ — RADIAN ASAP および LiveID により、違法薬物検査施設などで、サンプルと化合物ライブラリーを照合して、迅速かつ信頼性の高いスクリーニング検査を行うことが出来ます。質量分析の感度と選択性により、簡単で効率的なトリアージワークフローで薬物を検出することができます。
食品および環境分析向けの食品の真正性の評価 — 食品偽装によってもたらされる脅威に対して、品質とブランドを維持するための真正性評価分析は重要です。RADIAN ASAP と LiveID を用いて、質量分析とケモメトリックモデリングの強力な組み合わせが実現し、ユーザーはサンプルを簡単かつ効率的にスクリーニングして、より迅速な真正性評価を下すことができます。
化学工業向けの迅速な化学分析による配合試験の改善 — RADIAN ASAP および IonLynx は、化学工業分野の品質管理(QC)ラボおよび開発ラボにおけるコスト削減および効率向上をサポートします。高速化学分析などのワークフローの合理化により、配合試験や物質放出試験が改善します。昇温分析などの機能は、化学工業分野での複雑なサンプルに最適です。
製薬向けの探索研究における反応モニタリング — 探索および開発プロセスの加速への要求が、かつてないほど高まっています。RADIAN ASAP を用いることで、合成化学者は質量スペクトルデータに簡単にアクセスして、反応の進行状況をほぼ瞬時に評価し、精製画分を特定できるため、実験効率が向上します。
アカデミア向けの教育/分析法開発 — シンプルで使いやすい RADIAN ASAP は、機器操作に不慣れな学生でも、実験室で容易にマススペクトルを取得でき、研究を進めることが出来るので、アカデミアの研究室にとって理想的なツールになっています。
それぞれのデータ要件に対応するソフトウェアソリューション
RADIAN ASAP は、迅速な解釈および分類、ならびに自動データ解析およびレポート作成用のソフトウェアと互換性があります。
食品や原材料の真正性、偽装、および品質を調査するために、LiveID は統計モデルを使用してサンプルを分類します。最初に、信頼性の高い検証済みサンプルを使用して統計モデルを作成し、バリデーションを行います。次に、バリデーション済みのモデルをテストサンプルで使用して、簡単な Yes/No の回答出力でリアルタイムに分類することができます。また、LiveID ではリアルタイムのライブラリー検索ワークフローを実現できることにより、分析した各サンプルに対して、ソフトウェアによってライブラリー内のすべての化合物スペクトルと照合し、スコア(最高 1000 点)が得られます。値が 1000 に近づくほどその化合物がサンプルに含まれている可能性が高く、スコアが低いと、化合物がサンプル内に含まれている可能性が低いことが示されます。
OpenLynx ソフトウェアを用いると、ユーザーが設定したデータ解析メソッドによって解析が自動的に行われ、レポートが自動生成されます。このレポートは、自動印刷するか、PDF または Web ブラウザーで表示できる HTML 型式のファイルとして保存されます。IonLynx により、複雑なサンプル内における対象分析種のレベルおよび相対比率を決定することができ、QC および配合モニタリングにおける意思決定を支援できます。IonLynx により、RADIAN ASAP が生成したデータのような、クロマトグラフィー以外のデータセットの自動解析およびレポート作成が可能になります。