ウォーターズの設計理念「Engineered Simplicity」(エンジニアリングされたシンプルさ)は、高い性能とシステムの汎用性、操作の単純さの組み合わせにあり、これによりラボの成功に必要なハイレベルなシステム性能と使いやすさが保証されます。
ウォーターズのテクノロジーには、非常に複雑なサンプルの分析向けの UPLC/UHPLC に対応する質量分解能を有する QuanTof、気相でのモビリティーに基づいてイオンを操作してコリジョンセル中で高いイオン透過率が得られる T-Wave デバイス、MRM とフルスキャン MS の両方を同時に取り込む RADAR、1 回の注入で定量と同定を同時に行う DIA 実験用の SONAR、質量分析の性能の原動力になる MSE などがあります。
QuanTof テクノロジーにより、非常に複雑なサンプルを分析する場合にも、UPLC/UHPLC に対応する質量分解能、マトリックス耐性のある広いダイナミックレンジ、定量性能が得られます。
SONAR では、UPLC のスピードで行う DIA 実験からクリーンな MS/MS データが得られます。これにより、1 回の注入で定量と同定を行う必要があるラボに新たな可能性をもたらします。
Travelling wave(T-Wave)イオンガイドを使用すると、質量分析計でイオンを精密に操作することができ、感度、選択性、分析速度が向上します。
従来の質量分析計は、m/z に基づいて分離を行います。イオンモビリティーを利用した TriWave により、サイズと形状に基づいてイオンを分離することもでき、サンプルから得られる情報量が大幅に向上します。