LIMSとは、Laboratory Information Management Systemの略で、実験室内の試験業務を統合管理するシステムです。以下のような流れで進む分析業務の全てのフェーズで情報を管理します。
分析の依頼 |
一般的に、サンプルを登録することによって、分析の依頼が発生します。サンプルに対応する試験の割り当て、期限などを入力し、入力が完了するとバーコードを利用したサンプルラベルや試験指示書などを自動出力します。 |
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分析及び、分析結果の入力 |
実施された分析結果は、ネットワークや電子媒体を介して、分析機器から直接LIMSに入力され、手入力によるミスや時間のロスがなくなります。 |
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結果の評価 |
あらかじめ設定した規格に対して個々の結果を評価します。LIMSでは過去のデータなども簡単に参照することができ、様々な角度から結果を評価できます。 |
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結果の承認 |
LIMSではユーザーごとに権限の設定ができ、業務範囲を限定できますが、結果の承認も権限に基づいて行われます。 |
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報告書の発行 |
結果の承認後に自動的に報告書を発行することも可能です。また出力先をプリンターや電子メールなどに設定することもできます。履歴の管理も行います。 |
進捗管理
サンプルのステータスによりオンラインで依頼されたサンプルの進捗状況を確認でき、それをレポートとして出力することも可能です。
セキュリティと監査履歴
LIMSアプリケーションは、固有の識別名とパスワードによってアクセスおよびLIMS上で使用できる機能を限定します。また、LIMSへのアクセス及びデータの変更を監視し、監査証跡を残します。これは規制当局への対応には欠かせない機能です。