HPLC システムとは何かを追求し、研究開発で要求されるパフォーマンス基準の他に、ルーチン分析の厳しい要件を満たします。Alliance HPLC システムおよび HPLC カラムは厳格な性能仕様に沿って製造され、機械間差なくメソッドの移管が実行出来るため、ユニット間、研究室間で一貫した結果を提供します。

高速液体クロマトグラフィーが使用される、医薬品分析、化学薬品分析、食の安全に関する分析、環境分析、または品質管理のいずれに関するものであっても、Alliance HPLCシステムは実証済みのソリューションを提供します。

• HPLC のデザインを見直し、一体型を採用したソルベントマネージメント部とサンプルマネージメント部は、一貫したシステム間のパフォーマンスと高い再現性を実現 
• Empower^® または MassLynx^® ソフトウェアのいずれからもコントロールとデータ処理が可能
• HPLC の操作性を向上させる、大型液晶画面のユーザーインターフェースによって毎日のスタートアップ操作を簡素化する SystemPREP ルーチン
• 専用工具不要のメンテナンスで稼働時間を最大化
• HPLC 検出器として、もっとも一般的な UV/Vis 検出器から、シングル、およびタンデム四重極の質量分析計まで、ウォーターズの幅広い検出器群から選択可能

HPLCのゴールドスタンダード、Alliance HPLC システムは、ソルベントマネージメント部とサンプルマネージメント部を一体化した、e2695セパレーションモジュールをコアとしたシステムであり、システム間差を排した、高いパフォーマンスと再現性を実現します。

液体クロマトグラフの原理を追求した、ソルベントマネージメント部

HPLC で最も重要な送液を最良のものにするため、最大で4種類の移動相の脱気と、正確な割合での混合を行い、脈流の無いスミーズな送液を実現します。

HPLC のメンテナンスに欠かせないチェックバルブの機構を見直し、２つのインレットチェクバルブを持つシリアルフローパスはシステムの複雑性を排し、ダウンタイムを最小限に低減します。 

• チェックバルブを2つに減らし、簡素化されたシリアルフローデザインでシステムのダウンタイムを最小化
• 自動圧縮率補機構（送液エラーのない移動相制御）- マニュアル操作によるキャリブレーションが不要
• 真空デガッサーには効率の良い第2世代高分子膜テクノロジーを採用
• 精密な低圧計量高圧混合4液グラジエント機構は幅広い流量範囲で再現の高いグラジエントプロファイルを提供
• 独立駆動型ピストンドライブで、パルスダンパーを使わない無脈流送液を実現
• システムの背圧に依存しない、システムディレイボリュームで再現性のある分析が可能
• ハードウェアを変更すること無く、50µL/分から5mL/分までの流量範囲をカバー
• 専用工具を必要としない簡単メンテナンス
• アクティブなプランジャーシール洗浄機構を標準搭載

液体クロマトグラフの原理を追求した、サンプルマネージメント部

HPLC のもう一つの心臓部、サンプルマネージメント部には e2695 の5つのサンプルカローセルは合わせて最大120本のバイアルをセット可能です。1本のサンプルでも、複数のサンプルでも簡単にサンプルをセットできます。 

• 1～1,000µLまでの幅広い注入範囲。分析から分取までのあらゆるメソッドに対応
• 注入量可変でもサンプルループの交換不要
• 独自のニードル洗浄機構でキャリーオーバを抑制
• ニードル位置の調整が可能で、さまざまな形状、底厚のバイアルに対応
• サンプルの粘性に合わせて、最適なシリンジ吸引速度を設定可能
• 5つの独立したサンプルカローセルの採用で、実行中の分析を止めることなく新たに準備したサンプルカローセルを追加することが可能
• スタンダードの添加とプレカラムラベル化を完全自動化
• プランジャーシールとインジェクター用シリンジ交換は工具不要でイージーメンテナンスを実現