Arc HPLC システムを使用したロサルタンカリウムの USP 分析法では、0.5% 未満の注入精度など、システム適合性要件のすべてを満たしています。Arc HPLC システムは一般的な HPLC システムと比較して、優れた USP 理論段数、USP テーリング係数、注入精度を実現します。

XSelect HSS T3 5 µm、4.6 × 250 mm カラムを使用した Arc HPLC システムでのロサルタンカリウムの USP-NF 分析法で標準溶液を分析して、Arc HPLC システムの性能とシステム適合性の要件と比較しています。

ロサルタンカリウムの USP 分析法におけるシステム適合性の要件について、Arc HPLC システムと他社 HPLC システムの性能比較。評価の整合性を維持するために、本比較で使用されるすべてのデータは、同じラボで同時に生成されました。

Arc HPLC システムを使用すると、分析法開発で使用した装置、ラボ、またはリソースに関係なく、既存の分析法を簡単に移管することができます。分析法の完全性が損なわれたり、バリデーション済みのグラジエントテーブルを変更することなしに、同等の試験結果が実現できます。

Arc HPLC システムを使用して、Alliance システムから不純物分析のための HPLC 分析法を移管し、クロマトグラフィー分離を再現することに成功しました。相対保持時間は同等であり、効果的な分析法移管のための手動のデュエルボリューム調整も行う必要がなくなります。

API およびその不純物のクロマトグラフィー分析のAlliance システムから Arc HPLC システムへの効率的な分析法移管例。CSH C18 カラム（5 µm、4.6 × 150 mm）を使用して分析を実施。移動相：0.1% ギ酸水溶液 (A) および 0.1% ギ酸メタノール溶液 (B)、流速：2.9 mL/分。注入量：10 µL、両方のシステムにパッシブプレヒーターを設置。

Arc HPLC システムは、低圧クォータナリー HPLC システムですが、多くの高圧グラジエントのバイナリー HPLC システムと同等の性能を発揮します。高流量で難しい HPLC 条件においても、他社のバイナリー HPLC システムと同等の保持時間安定性と優れたピーク面積の再現性が得られました。

XSelect HSS T3 5 µm、4.6 × 250 mm カラムを使用した Arc HPLC システムでのロサルタンカリウムの USP-NF 分析法で標準溶液を分析して、Arc HPLC システムの性能とシステム適合性の要件と比較しています。

上の図に示した分析の 7 つの分析種のピーク面積の再現性比較。

分析法をより小さな充塡剤粒子を用いたカラム（例えば 5 µm から 3.5 µm）にスケーリングすると、通常は背圧が上昇し、分離能が向上します。Arc HPLC システムの優れた耐圧性能によって、より小さな粒子を充塡したカラムによる高流量条件での分析が可能となり、分析時間の短縮と移動相消費量の削減が実現されます。以下に示すように、Arc HPLC システムで分析法をスケーリングした結果、分析種のクリティカルペア（ピーク 5 と 6）の分離能が向上しました。

API およびその不純物のクロマトグラフィーデータの比較。元の分析法 CSH C18 カラム（5 µm、4.6 × 150 mm）、流速：2.9 mL/分、注入量：10 µLから CSH C18 カラム（3.5 µm、4.6 × 100 mm）、流速：2.3 mL/分、注入量：6.7 µL へスケーリング。分析条件：移動相、0.1% ギ酸水溶液 (A) および 0.1% ギ酸メタノール溶液 (B)。

高性能分析検出器
多様なアプリケーションをサポートするように最適化された、さまざまな高性能検出器フォトダイオードアレイ、紫外可視光（UV/Vis）、蛍光、示差屈折率、エバポレイト光散乱、電気伝導度、および各種質量分析計が揃っています。

グラジエント SmartStart
グラジエントテーブルを変更する必要なしに、グラジエントの開始に対して注入のタイミングを調整し、他の HPLC システムのデュエルボリュームをエミュレーションします。わずか 2 回の注入で、ほとんどの分析法を正しく移管できます。

クオータナリーソルベントマネージャー
溶媒圧縮率を自動補正し、最大 4 種類の溶媒を高い精度と正確度で混合します。オプションの内蔵溶媒選択バルブにより、さらに 6 種類の溶媒を使用でき、溶媒選択の柔軟性が向上します。

Auto•Blend Plus^TM テクノロジー
グラジエントを pH とイオン強度により直接プログラムすることで、手作業による移動相調製の必要性を最大限に軽減し、ルーチン分析における人的ミスのリスクを抑えます。

カラムテクノロジー
最長 300 mm のカラムを格納し、加温/冷却機構による安定した温度環境により、異なるラボ間においても分析法の再現性が得られます。オプションで最大 3 本の自動カラム切り替えをサポートします。分析法のスクリーニングを簡素化し、1 つのシステム内で簡単に切り替えて、複数の分析法をサポートします。

キャリーオーバーを最小化
先進のフロースルーニードル設計により、分析中にニードルが連続洗浄され、キャリーオーバーを最小限に抑えます。ユーザーが設定可能な洗浄設定は、「吸着しやすい」化合物にも対応し、現在の対象サンプルのクリーンな分析に役立ちます。

堅牢性の高い設計
溶媒脱気、シール洗浄、流路を統合して設計することで、塩含有量の高いバッファーによる目詰まりを減らし、稼働時間を最大化します。

総合的な製品提供
業界トップクラスのカラム、ケミストリー、ソフトウェアソリューションの統合された製品を利用することで、ほぼすべての HPLC アプリケーションのニーズに対応します。

• カラム：高品質な分離を実現するための最適な選択
• インフォマティクス：データからより多くの情報を得て、確信を持った意思決定が可能に
• グローバルなサービス：お客様の成功をサポート