分取精製クロマトグラフィーは、有機合成品や不純物の単離精製、単離精製品を用いた構造同定、機能性評価、物性試験など、極めて重要な役割を担っています。ウォーターズ自動分取精製システムは特異性のあるMS分取あるいはUVシステムかを問わずに、分取スケールを構築していただけます。

自動分取精製HPLC/MSシステムは、ハイスループットのパラレルランによる柔軟な操作性で、数百検体ものサンプルの選択性の高いMS分取作業を行なえます。自動分取精製HPLCシステムでは、今までにない柔軟な操作性と堅牢性をもち、24時間サンプル処理が可能になりました。

• このシステムを使って、マイクログラムオーダーから数グラムオーダーの分取作業の簡素化が可能
• 数検体から数百検体までのサンプルの自動処理が可能
• 頑健で信頼性の高いシステムで、装置のオペレーションに伴う負担を増やすことなく、増加し続ける作業量を管理
• 分析から分取精製まで、簡単にスケールアップ可能な柔軟性に富んだシステム構成
• FractionLynxソフトウェアは検出されたフラクションの分取を自動化し、サンプルと分取されたフラクションを簡単なビューフォーマットで確認可能。UV/Vis、ELSD、MS、そのほか外部アナログ信号など各種の検出器の信号をトリガーとして分取操作が可能。
• マニュアルシステム、全自動システムいずれにおいても、ユーザーフレンドリ―なコンソール画面とソフトウェアで溶媒とサンプルの管理を強力にサポート
• Optimum Bed Density（OBD）Columnデザインは、業界最高レベルのサンプル負荷量と比類ない安定性を提供。
• 簡単にアップグレード可能なシステムは、常に皆様の研究室に最新技術を提供

UV吸収に基づく分取の場合、結果として、複数のフラクションが分取されることがあります。その場合対象のフラクションの確認分析が必要となります。

先例のない融通性と一貫性をもつHPLC自動分取精製システムで24時間分取精製作業が可能になりました。、システムフルイディスクオーガナイザー(SFO)でカラムの選択とカラムの再平衡化を簡単に行なっていただけます。

自動分取精製HPLCシステム構成内訳

• 2767 サンプルマネージャ
• 2545 バイナリグラジェントモジュール
• システムフルイディスクオーガナイザー
• 2489 UV/Vis検出器
• MassLynxソフトウェアおよびFractionLynxソフトウェア

MS検出に基づく分取の場合、対象物質の質量数を含んだピークのみが分取されるという、より少ないフラクションの結果となります。

自動分取精製HPLC/MSシステムは、高選択性のMS検出ハイスループットパラレル処理の柔軟性を数百検体に及ぶサンプルの分取作業にもたらします。

コンパクトな大気圧イオン化法シングル四重極MSである、3100MS検出器を加えた自動分取精製HPLC/MSシステムは日常的なMSトリガー分取用にデザインされています。 5本（分析用3本および分取用2本）のカラムを1つのコマンドで切換可能です。システムの流路設計、分取精製用に強化されたソフトウェア、装置の持つ能力はOptimum Bed Density (OBD™)カラムテクノロジーと相まって、簡易な操作性をお約束します。

自動分取精製HPLC/MSシステム構成内訳

• 2767 サンプルマネージャ
• 2545 バイナリグラジェントモジュール
• システムフルイディスクオーガナイザー
• 2998 フォトダイオードアレイ検出器
• 2424 エバポレート光散乱検出器
• 3100 MS検出器
• MassLynxソフトウェアおよびFractionLynxソフトウェア

お仕事上の要求とご予算に合った分取用HPLCシステムを構築してください。研究室にとって最適なシステムのために多彩な構モジュール群からお選びください。お仕事で要求されるアプリケーションが低圧ミキシングか高圧ミキシングか、低流速か高流速か、マニュアルインジェクションかオートサンプラーか、そしてコレクション方法、アプリケーションに応じて必要とされる機能と能力をお選びください。

UV吸収に基づく分取の場合、結果として、複数のフラクションが分取されることがあります。その場合対象のフラクションの確認分析が必要となります。今までにない柔軟性と堅牢性をもつ自動分取精製HPLCシステムで24時間分取精製作業が可能になりました。また、カラム選択と再平衡化などを行なう、システムフルイディクスオーガナイザー（SFO）も追加していただけます。

多様な検出器を選択していただけます。

• UV/Vis検出器
• エバポレート光散乱検出器
• フォトダイオードアレイ検出器
• MS検出器
• その他検出器からのアナログ信号

サンプルインジェクターとフラクションコレクターの自由な組み合わせ

• マニュアルインジェクター
• オートサンプラー
• 全自動フラクションコレクター
• オートサンプラー＆全自動フラクションコレクター

サンプルに応じて最適なポンプシステムをお選びいただけます。

分取精製作業を集中化した研究室で行うか、個別の研究室分で行うかに関係なく、ウォーターズの使いやすいシステムとソフトウェアは煩雑な装置の操作を必要としません。研究者が装置のオペレーションではなく、得られた結果に集中することで、生産性は向上します。

ウォーターズのシステムとソフトウェアで分取精製を簡単に管理運営可能です。:

• オープンアクセスソフトウエアを使用されると、研究取は装置にサンプルをセットするだけで居室のPCに結果が送られます。その間機器管理者がシステムをモニター、管理します。
• フラクションコレクターソフトウェアはスレッシュホールドの算出から設定、分取の実行さらにフラクションの分析までを完全自動化します。
• フィルタリングソフトウェアでユーザーはライブラリーの中からメソッドを迅速に選ぶことが出来ます。
• マニュアルの溶媒調整なしにグラジェントが組まれ、使用されるメソッドにカラムとシステムの洗浄工程が組み込まれます。
• 溶媒モニタリングシステムは複数の溶媒ボトルに接続可能で、装置の運転状況から警告を出し、シャットダウンを行なうことも可能です。
• リモートシステムステータスモニターは、サンプル、装置、溶媒そして廃液の状況までをオンラインでモニターします。

分取精製の管理
スレッシュホールドの算出と設定、検出されたフラクションの分取、サンプルとフラクションのトラッキング、見やすいフォーマットでのレポートの作成までFractionLynx アプリケーションマネージャは全自動分取精製システムを提供します。

UV/Vis、エバポレート光散乱（ELS）、MS、その他検出器のアナログ信号をトリガーとして分取が可能です。オプション機能として、プレートのフォーマットを登録しておける、one-to-one mapping、主成分以外でも除外出来ないピークの分取、そして廃液の分取などが行えます。

サンプルの評価
FractionLynx アプリケーションマネージャのAutoPurify機能は対象成分を検出、分取するだけでなく、さらに分取精製のプロセスを決定する為に、初期のスクリーニング分析、分取精製、分取されたフラクションの分析を通して、その純度を測定することで、分取精製のプロセスを決定します。AutoPurifyは自動的に、準備されたスクリーニング分析用のグラジェント条件を選び、最良の分取精製を提供し、専門的な条件検討を必要としません。サンプルに基づくスレッシュホールドの自動設定はベースラインのドリフトや高いバックグラウンドノイズからの影響を取り除き、操作性を向上させます。必要に応じ、分取されたフラクションは再注入され、その情報が出力されます。

同定	単離	確認
未精製のサンプルの場合、分析スケールのTICクロマトグラムは、充分な分離を示しません。	未分離部分のフォーカスグラジェントによって分離が成功しました。分取されたピークはシャドウで表示されます。	分取されたフラクションのTICクロマトグラムは、分取精製が成功したことを示しています。

ウォーターズのUPLCテクノロジーはHPLCの感度、分離能、そしてスピードの改善によって多くのクロマトグラファーに受け入れられてきました。今や科学者はこのテクノロジーを分取精製の前の評価のツールとして、分取されたフラクションの迅速な分析と同様にサンプルスクリーニングに使用することが可能です。

UPLCによる分析からHPLCによる分取精製へはフォーカスグラジェントを使ってスケールアップ可能です。UPLCによる効率化は分取精製にも影響し、スループットと生産性をより増大させます。分取精製においてはサンプル中の対象成分が他の成分と分離されますが、精製と単一成分を分取することに比べれば、分析レベルの分離度を維持することはあまり重要ではありません。

UPLCによる分析	フォーカスグラジェントを用いた分析
UPLCによる医薬品分析例。目的成分は0.48分に溶出。0.51分のピークとは完全分離していません。	フォーカスグラジェントは溶媒組成比と保持時間の関係に基づいて、デュエルタイムから作られます。セオリーはUPLCもHPLCも変わりません。ただしUPLCのグラジェントのためのタイムウィンドはより小さなものです。ここでは分析時間は3分です。