QCMonitorは、定量データの品質のモニタリングを「オンタイム」で自動化して行い、QCやブランクサンプルのデータがユーザによって設定された基準値内かどうかを判断します。MassLynxソフトウェア用QCMonitorは、分析ラボ向けの統合ワークフロー革新の一環で開発されました。
サンプルの分析バリデーション
分析のたびに、定量、確認、品質管理を行うTargetLynxアプリケーションマネージャを備え、コントロール値をリアルタイムで監視します。
標準やQC、ブランクサンプルはもちろん、実際のサンプルにおける内部標準用のコントロール値が、合格基準内かどうかを確認します。保持時間からレスポンス、濃度まで、クロマトグラフィーおよび質量分析データを監視する機能を備えているため、サンプルの分析パフォーマンスの完全なバリデーションが行えます。
また、定量用のキャリブレーションカーブも、サンプルバッチを取り込んで分析を継続する前に基準内かどうかを確認できる利点があります。
修正アクションの積極的な実施
コントロール値が基準値を超えていた場合、QCMonitorが積極的に修正措置を取り、分析品質を回復するなり、サンプルバッチの受け入れを保留するなりして、オペレータに注意を促します。
サンプルか環境、または機器の状態がサンプルバッチの取得品質に悪影響を及ぼす可能性がある場合は、QCMonitorが分析結果の品質を向上させて、貴重なサンプルが無駄になるのを防ぎ、同じサンプルバッチでの再分析を中止します。