SFC(超臨界流体クロマトグラフ)
SFCは移動相にCO2を用いる画期的なクロマトグラフです。SFCは順相クロマトグラフィーに相当し、構造異性体・光学異性体(キラル)など比較的分離分析が難しい場合に活躍します。SFCは通常の液体クロマトグラフィー (LC) で問題となるカラム背圧・システム耐圧の問題が発生しない為、高速・高分離・高感度な分析が可能です。近年では質量分析計 (MS) を接続したシステムも普及し、順相クロマトグラフィー質量分析計を求める場合の標準システムとして利用されています。さらに、分取アプリケーションでは主溶媒にCO2を利用している為、分取と同時に移動相が気化します。結果的に高濃度な状態でターゲット化合物を分取することが可能となり、通常大きな律速になるエバポレート濃縮の時間を大幅に短縮します。
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