MS 分析に適した低吸着ガラスバイアル

低分子化合物がガラスバイアル表面へ吸着することで生じる分析結果のバラつきは、今日の微量分析で問題となる可能性があります。 サンプルを長時間バイアルに保存して、すべての分析種を損失するケースもあります。 バイアルの化学的性質、特にガラスの表面の性質がこの問題の主な原因です。

極性化合物は、極性の高いガラス表面との相互作用またはイオン交換メカニズムによってガラスバイアル表面に吸着することがあり、それによって溶液中の試料濃度が減少します。 TruView LCMS 品質証明バイアルは、ガラス表面の遊離イオンをより低濃度に抑えられる厳密な製造プロセスによりこの問題を劇的に改善します。 また、厳しい寸法規格のもとに製造し、UV およびMS により清浄度を確認、極性化合物の吸着を厳密に制御しています。

MS に対応する最高品質のバイアル

TruView LCMS 品質証明バイアルは、吸着を最小限に抑える独自の製造プロセスを使用して製造されています。このプロセスは、ガラス表面上の遊離イオンの濃度を制限し、極性化合物の回収率を高めます。さらに、バイアルの中性ガラスは、サンプルの分解の原因となりうるバイアル内pH の上昇を防止します。

これらのバイアルは、寸法規格、化学的清浄度、および吸着についてLC-UV やUPLC-MS を含むさまざまな技術を用いて、厳密に試験されています。

バイアルの性能を最大にするために、クラスAタイプ1,33-エキスパンジョンボロシリケートガラス等の最高品質の材料を使用しています。

TruView LCMS 認定バイアルの形状

スクリューキャップバイアルで、透明ガラスバイアルと光感受性の検体用の褐色ガラスバイアルから選択できます

TruView LCMS 品質証明バイアルは標準的なバイアルに加えて、微量サンプルに対応するマキシマムリカバリーバイアルおよびトータルリカバリーバイアルをラインアップしています。

• マキシマムリカバリーバイアルは、バイアル中心部から吸引する、先端に吸引孔があるニードル用のバイアルです。すり鉢状のバイアルは、シリンジまたはマイクロピペットによる良好なサンプル回収を可能にします。キャップ付き透明バイアルとキャップ付き褐色バイアルがあります。
• トータルリカバリーバイアルは、側面に吸引孔があるニードル用に設計された、サンプル量が制限されている場合に高いサンプル回収率を達成するためのバイアルです。キャップ付き透明ガラスバイアルをご用意しています。

バイアルキャップ

キャップとセプタムの寸法、シール性および清浄度がテストされて
います。

PTFE /シリコンキャップ：

• 複数回の注入とサンプル保存に推奨
• 優れたセルフシーリング性能
• セプタム材質はPTFEとシリコンを使用
• 使用温度範囲： -40 ˚C〜200 ˚C

プレスリットPTFE /シリコン：

• サンプルバイアル内の陰圧の影響を防ぐために適切な通気を提供し、優れたサンプル注入量再現性を提供します
• 先端部に吸引孔があるニードルがセプタムをくりぬくのを防止
• 優れたセルフシーリング性能
• 複数回の注入に推奨
• 使用温度範囲： -40 ˚C〜200 ˚C