性能を損なうことなく、最高の堅牢性を実現

研究対象となる分析試料における複雑性が増大する傾向にあり、分析全般を通じて性能を最適に維持し続けること、対象成分すべてにおいて高品質データを取得することが困難になっています。

Xevo® G2-XS Tof は、StepWave™ イオン輸送系と XS コリジョンセルを搭載することで、高選択性を維持し、同時に、感度を大幅に向上します。 長期間の連続分析において、システムが清浄な状態を維持し続ける期間が拡張され、その結果、データ再現性が向上し、ラボにおける生産性も向上します。

分析試料中のあらゆる成分に対して得られる多数の情報により、網羅性が高くなり、試料への理解をより深めることが可能となり、高い信頼性での意思決定が可能となります。

クラス最高レベルの定量感度

定量分析における最大の課題は、多くの場合、複雑なマトリックスによる干渉が存在する状況下で、対象成分を可能な限り高い選択性で、最も低い濃度レベルまで、検出、定量することです。 さらには、さまざまな定量対象成分間における濃度の大きなばらつきも課題です。

Xevo G2-XS QTof は感度と選択性における課題を、QuanTof™ テクノロジーにより提供される精密質量精度、ダイナミックレンジおよび速度、ならびに Tof-MRM データ取得により強化された定量機能と組み合わせにより解決します。 最終的に得られる結果は、ラボにおける既存のクラストップの定量性能を上回り、高分解能 MSより優れた、検出、定量下限界値を提供します。

最高品質で網羅性の高い定性情報

サンプルをより深く解析するためには、最高の分離性能を有するシステムの優位性を有効活用する必要があり、全ての検出成分についての詳細かつ正確で網羅性の高い定性情報を高速に取得できることが必要となります。

MS^E はシンプルな測定手法ですが、全ての検出可能な成分に関してプリカーサーおよびフラグメントイオンの精密質量データを、クロマトグラフィーにおける分離に関わらず取得可能な強力な手法でもあります。

さらに、同データは、定性的な情報だけでなく正確な定量プロファイルも提供します。 MS^E では標的化するデータ取得手法と異なり、後日、なんらかの疑問が生じ、再解析が必要となった場合においても、再測定は不要です。 FastDDA は自動化されたターゲットMS/MSデータ取得手法であり、MS/MS データが必須な解析において、既知化合物または未知化合物の特性解析に用いられる高速でインテリジェントな精密質量 MS/MS 機能です。

変化するニーズに適合する柔軟性

今日のラボでは、効率性、生産性、堅牢性、信頼性の向上だけでなく、多種多様な問題の解決、ニーズへの対応など達成すべき課題解決への柔軟性を備え、明日の革新性という将来の保証を伴う、分析システムを求めています。

ウォーターズのXevoイオン源の自在に切り替え可能な設計により、多数の様々なアプリケーションへの対応において、単一のMSシステムをプラットホームとして使用可能であり、分析の目的、優先度の変化に応じて新しい機能を追加することが可能です。すべてのイオン源オプションは簡便で素早い交換が可能であると同時に、数分間で使用準備が可能な設計になっています。様々な用途への柔軟性が最大化され、ダウンタイムも最短化されます。

専門性を必要とせずに、システム性能を実現

高性能分析システムにおいて、最高で最適な性能へ到達し、また、それを維持するには、専門性の高い熟練したユーザーだけが有するスキル、知識、経験を必要としていました。

Xevo G2-XS Tof では、直観的なユーザーインターフェースである IntelliStart™ テクノロジーを装備しています。これにより日常のタスクを自動化し、最高品質で再現性のあるデータを保証し、誰でもがシステム性能を有効に活用できることを保証します。

IntelliStart により、以下の基本機能を自動で実行できます。

• MS 分解能およびキャリブレーションの調整および確認
• 多種多様な実験を簡便に設定
• 定期的な LC/MS システム性能確認
• 継続的なシステムモニタリング