バイアルに起因するイオンサプレッション(イオン化抑制)を大幅低減
LC/MSのイオン化法として最もよく用いられるエレクトロスプレーイオン化法(ESI)では、目的成分が移動相中の不純物または試料中のマトリクス成分と共に溶出されると、イオン化の過程で「イオンサプレッション(イオン化抑制)」または「イオンエンハンスメント(イオン化促進)」と呼ばれる現象を引き起こしやすくなります。このイオンサプレッション/エンハンスメントの度合いはサンプル毎に変化するため、定量信頼性のある結果が得られません。
バイアルは問題の発生原因として見過ごされてきました。しかしながら、前処理したサンプルと最終分析とをつなぐ重要な部分であるバイアルの品質管理が悪いと、LC/MS分析に適さない材質(ガラス/セプタム)や製造工程での汚染によりイオンサプレッション/エンハンスメントを引き起こす可能性があります。
LC/MS品質証明とは?
従来のLC/GC品質証明バイアルでの品質試験に加え、ESI-MSによる品質試験が実施されています。LC/MS分析に最適な製品(ガラス・セプタム)を選択し、製造工程&梱包のプロトコールも再検討しました。各箱には、製造ロットのバイアルおよびリファレンスのMSスキャンデータを記載した試験成績書(COA)が添付されています。
品質証明されたサンプルバイアルを皆様の装置でご使用ください。
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島津製オートインジェクタ, Agilent製オートインジェクタ, ウォーターズAlliance 2795, 2790
ウォーターズAlliance 2695, 2690
ウォーターズACQUITY UPLC ※プレスリットタイプをご使用ください。