CORTECS ケミストリーラインアップ

CORTECS カラムは逆相とHILICをラインアップし、困難な分離のための分析法開発をさらに迅速に行う柔軟性と性能を提供します。様々なパーティクルの特徴や革新的な表面チャージ修飾により、CORTECSカラムは幅広いアプリケーションでの使用に適しています。

C18+による卓越したピーク形状

CORTECS C₁₈+ は汎用の逆相カラムで、表面プラスチャージ修飾によりギ酸などの酸性低イオン強度移動相条件下で塩基性化合物の卓越したピーク形状が得られます。

CORTECS C₁₈+ カラムのメリット：

• 独自のカラム選択性
• 卓越したピーク形状およびローディングキャパシティ
• イオンペア試薬の必要性を排除
• シグナル／ノイズ性能が向上
• 低pH条件下での耐久性
• LC-MSに十分に適合

新規CORTECS T3カラムによる極性分析種保持の向上

CORTECS T3カラムは、CORTECSファミリーに追加された最新のケミストリーです。CORTECS T3カラムは、逆相条件で、極性及び疎水性化合物の両方にバランスのとれた保持を提供します。他のラインアップよりも大きい120Å のポアサイズにより “Dewetting（細孔内から水系移動相が排除され化合物が保持されない現象）” の懸念なく100%水系移動相を使用でき、また、低 (C₁₈) 官能基密度と独自のエンドキャッピングにより極性分析種が残存する親水性のシラノールと相互作用することで良好な保持をもたらします。

CORTECS T3カラムのメリット：

• 100%水系移動相に対応
• 他のソリッドコアカラムを比較して逆相での極性化合物の保持向上
• 低pHでの化学的耐久性
• LC-MSに十分に適合

C8カラムによるカラム効率＆スループット向上

CORTECS カラムファミリーにCORTECS C₈ カラムが新たに追加されました。CORTECS C₈ カラムは一般的なC₁₈ カラムと比べて疎水性が低く、非常に疎水性の強い化合物を分離する際に有用です。また、局法収載されたC₈ HPLCカラムの分析法をより頑健なカラムテクノロジーに移管・スケーリングすることを検討している研究者にも最適なカラムです。

CORTECS C₈ カラムのメリット：

• 局法収載C₈ HPLCカラムのより頑健なカラムテクノロジーへの移管・スケーリングが可能
• 一般的なC₁₈ カラムに比べて低い疎水性（保持能）
• 低pH条件下での耐久性
• LC-MSに十分に適合

Phenylカラムを用いたカラム効率＆選択性の向上

CORTECS カラムファミリーにCORTECS Phenylカラムが新たに追加されました。CORTECS Phenylカラムは、ベンゼン環のπ - π 相互作用による独自の選択性によって、特に芳香族化合物に対し、一般的なC₁₈結合相と異なる選択性を提供する卓越した選択肢です。π - π 相互作用は、メタノールなどのプロトン性溶媒を使用することでさらに増強されます。

CORTECS Phenylカラムのメリット:

• 一般的なC₁₈ケミストリーと比較して、芳香族化合物に異なる選択性を提供
• 低pH条件下での耐久性
• LC-MSに十分に適合

新規Shield RP18カラムによる選択性の拡大

CORTECS Shield RP18カラムはCORTECSカラムファミリーに追加された最新のケミストリーです。官能基に極性の高いカルバメート基を内包し、塩基性分析種のピーク形状が向上するとともに、フェノール性化合物に対して異なる選択性を提供します。従来のC₁₈結合相と比べて異なる選択性を提供することで、CORTECS Shield RP18は、分析法開発における優れた選択肢となります。

CORTECS Shield RP18カラムのメリット：

• 特にフェノール性化合物に対して、従来のC18カラムと比べて異なる選択性
• 塩基性分析種のピーク形状向上
• 100%水系移動相に対応
• 低pHでの化学的耐久性

スループットおよび生産性向上のための迅速分離

CORTECSカラムによりスループットを向上できます。CORTECS 2.7 µmカラムは、カラム効率や分離を妥協することなく低い背圧で分析できる独自のメリットを提供します。性能を犠牲にすることなく迅速な分離を達成できます。ACQUITY UPLC I-Classシステムなど超低拡散システムでは、CORTECS 1.6 µmカラムにより、これまでは達成できなかったレベルのカラム効率を実現できます。

再現性のための基準を設定

ウォーターズの最先端の製造施設は、ラボの性能を最大化するカラムの製造に専心しています。シリカおよびハイブリッドを開始モノマーから最終製品まで製造するメーカーとして、全ての製造プロセスを一貫してモニターし管理しています。管理された製造プロセスにより、何年先でも一貫した性能を実現できる非常に信頼性の高いカラムの供給を確実なものとします。CORTECS カラムは最新のカラム充塡技術と結合およびエンドキャッピングプロセスを用いて製造され、結果として一貫した再現性の高い性能と長いカラム寿命を実現します。

ラボの将来の保証

ラボが多国籍かつ多数のサイトに渡り、そのLCテクノロジーが異なる可能性のある現代社会において、ウォーターズは分析法移管の汎用性と容易性に対するニーズを認識しています。CORTECSカラムはHPLC、UHPLC、UPLCプラットホームに最適な粒子径をラインアップし、異なる粒子径かつカラムサイズに渡って一貫した結果が得られる容易でシームレスな分析法移管を実現します。

VanGuard カラムプロテクション

製薬、天然物、環境、化学工業などの分析における複雑なサンプルマトリックスは、分析カラムの寿命を短くし、予想よりもクロマトグラフィー性能を早く劣化させてしまうことが多くあります。ウォーターズのVanGuardプレカラムおよびVanGuardカートリッジカラムは、サンプルや移動相に存在する可能性のある微粒子や化学的コンタミを除去してクロマトグラフィー性能を低下させずに分析カラムの性能を向上させます。

VanGuardカラムプロテクション

オンデマンドWebinar

分離科学者は、クロマトグラフィー分析において高分離と優れたスループットを達成するためにカラム効率を向上させる新たな方法を探し続けています。CORTECS UPLCソリッドコアパーティクルカラムは、低拡散UPLCシステムで用いた場合に究極のカラム効率を提供するように開発されました。HPLCおよびUHPLCシステムを用いて分離とスピードをさらに向上させるために、Watersは2014年にCORTECS 2.7μmソリッドコアパーティクルカラムを発表しました。CORTECSカラムファミリーの最新メンバーとして、CORTECS 2.7μmカラムが追加されたことで、LCシステムプラットホームに渡ってシームレスな分析法移管が実現できます。