例) 塩酸リンコマイシンをUSP(米国薬局方)メソッドで分析している
塩酸リコマイシンはpKa7.6の塩基性化合物です。USPメソッドではC8カラム(5µm, 4.6x250mm)を用いてNH
4OH でpH6に調整したH
3PO
4を移動相に使用しますが、pH6は分析種のpKaに近く、良好なピーク形状が得られません。メソッドの頑健性を確保するためには分析種のpKaから±2 pHユニット以上離れたpHで分析することが推奨されます。
より頑健性の高いメソッド開発のためには複数のpH(pH=2,7,12)で確認を行い、ピーク形状・分離度を評価します。