ionKey/MS
キーを回すだけで MS を強化
定量的および定性的クロマトグラフィーデータの感度を向上させることは、最優先事項です。ionKey/MS システムにより、マイクロフロー超高性能液体クロマトグラフィー(UPLC)を質量分析計のイオン源に直接統合することで、圧倒的な性能が再定義され、感度、クロマトグラフィー性能、使いやすさの飛躍的向上が実現します。
内径(I.D.)150 µm の iKey 分離デバイスでは、2.1 mm の UPLC カラムと比較して感度の最大 40 倍の向上が達成されており、内径 300 µm の iKey HT 分離デバイスでは、サイクル時間が短いことでより高いサンプルスループットが可能になります。ionKey/MS システムは、簡素化されたマイクロフロー LC-MS ユーザー操作を提供し、2 µm 未満のパーティクルテクノロジーによる UPLC 分離に対応するだけでなく、頑健で再現性が高く、信頼できるマイクロフロー LC-MS 分析を実現できます。
概要
- 質量分析計の感度が高まり、サンプル効率およびイオン化効率が向上しつつ、マトリックス効果が低減
- 簡素化されたユーザー操作により、使いやすさが向上
- より高いスループットとさまざまな分析速度に対応する柔軟性を達成
- LC-MS テスト済みのソリューションにより、1 つの iKey 内だけでなく、iKey 間の性能の一貫性が確保される
- 何百回もの注入後でも、ユーザー間およびシステム間での、頑健な性能および高品質の結果が達成される
推奨用途:マイクロスケール UPLC 分離を質量分析計のイオン源に統合する。
機能ヘッダー
感度、スループット、頑健性に最適な型式
iKey 分離デバイスは、マイクロフロー LC-MS 分析の感度、スループット、頑健性に対する最適な型式であり、オペレーターによるばらつきが解消されるため、マイクロフロー LC 分離での高い再現性が実現します。ionKey/MS は、対応しているウォーターズの UPLC システム、ionKey イオン源、iKey 分離デバイス、および対応しているウォーターズの質量分析計を統合することで、優れた定量データおよび定性データが取得されるように設計されており、1 つのプラットホームで高感度アプリケーションおよびルーチンアプリケーションの両方のニーズに対応します。
最も要求の厳しい定量アプリケーション用に設計されたウォーターズの質量分析計により、これまでにないレベルの感度および究極の定量性能が実現します。このテクノロジーは以下の製品に使用されています。
内径 150 µm の iKey による高感度
内径 150 µm の iKey 分離デバイスにより、内径 2.1 mm のカラムを使うクロマトグラフィーと比べて、シグナル/ノイズ比(S/N 比)が大幅に向上しているため、科学者はより低い検出限界に到達して、以前は検出できなかった成分まで検出できるようになりました。内径 150 µm の iKey 分離デバイスで、内径 2.1 mm の分析カラムと比べて、最大 40 倍の感度向上を達成できます。
内径 300 µm の iKey HT によるハイスループット
内径 300 µm の iKey HT 分離デバイスは、ルーチン分析にとって実用的な時間スケールにおいて、従来の UPLC 分析法よりも短いサイクルタイムと高い感度を実現するハイスループットマイクロフロー分離デバイスです。
iKey HT 分離デバイスで流速を上げると、期待どおりの保持時間の変化と向上した感度をご確認いただけます。ハイスループットアプリケーションでは、iKey HT 分離デバイスにより、内径 2.1 mm の UPLC カラムを用いた実験と同等の分析時間および感度の向上が実現します。
簡素されたマイクロフロー LC-MS により、オペレーターによるばらつきが解消される
システムに iKey 分離デバイスを装着することにより、従来のフィッティングやエラーが発生しやすい流路接続が不要になり、マイクロフロー LC-MS が大幅に簡素化され、これによって、分析ラボで簡単に利用できます。iKey 分離デバイスの「プラグアンドプレイ」設計により、従来のマイクロフロー LC-MS 分析で一般的なオペレーター間のばらつきが、スキルレベルに関係なく解消されます。
iKey 分離デバイステクノロジー
iKey 分離デバイスは、ionKey/MS システムでの 2 µm 未満の UPLC 分離を可能にする高圧マイクロフローデバイスであり、これによって高感度で効率的なマイクロフロー LC-MS 分離が可能になります。内径 150 µm の iKey 分離デバイスにより、非常に高いレベルの感度が得られ、内径 300 µm の iKey HT 分離デバイスでは高い感度レベルを維持しながらサイクルタイムの短縮とさらにハイスループットの分析が可能になります。
PCA テクノロジーを搭載した iKey には、追加のポストカラム添加(PCA)チャンネルがあり、これによってクロマトグラフィー分離後に移動相と必要な溶媒の混合が可能になりす。溶媒をポストカラム添加することで、エレクトロスプレープロセスを強化し、クロマトグラフィー分離に影響を与えることなく感度を向上させることができます。