近年 、危険ドラッグの服用が原因で死亡事故、交通事故など様々な事件が頻発し大きな社会問題となっています。
「危険ドラッグ」は、以前は「合法ドラッグ」、「脱法ドラッグ」、「違法ドラッグ」と呼ばれていましたが、これらの用語が不明瞭であるという理由と、最近の深刻な事件の背景より、2014年より「危険ドラッグ」という 名称が用いられています。
厚生労働省では、2007年より医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(旧薬事法)に指定薬物*を新たな区分として設け、2013年には包括指定省令を公布するなど危険ドラッグの流通に対して迅速に対応できるよう対策をとっていますが、その規制をすり抜けるように‘新規’の危険ドラッグが流通し、更なる迅速な対応が要求されています。危険ドラッグや薬毒物の分析にはGC/MS、LC/MSをはじめとした分析機器が主に用いられ ます。
ウォーターズでは新規危険ドラッグの効率的なプロファイリング、指定薬物の迅速スクリーニングから高感度定量等幅広く薬毒物分析をバックアップするソリューションを提供しています。
また指定薬物や危険ドラッグの構造に多くみられる類似構造や異性体構造の分離に対応する新しい分離技術も提供します。*厚生労働省ホームページ