QuanTof
高分解能、高い精密質量正確度、定量可能な飛行時間型 MS テクノロジー
QuanTof テクノロジーにより、非常に複雑なサンプルを分析する場合にも、UPLC に対応する質量分解能、マトリックス耐性のある広いダイナミックレンジ、定量性能が得られます。
概要
- UPLC に対応する質量分解能
- マトリックス耐性のある広いダイナミックレンジ
- 定量結果
UPLC に対応する質量分解能
QuanTof テクノロジーにより、極めて高いデータ取り込み速度で、精密質量の高分解能スペクトルが得られ、データの品質を損なうことなく、シャープなクロマトグラムピークやモビリティーピークが得られます。
Waters 飛行時間型質量分析計は、UltraPerformance コンバージェンスクロマトグラフィー、UltraPerformance LC、キャピラリー GC、イオンモビリティー分離などの、高速高分解能の分離に最適なソリューションです。分解能を損なうことなく、シャープなクロマトグラムピークやモビリティーピークを検出するのに十分なスピードで、データを記録できます。クロマトグラフィーシステムと質量分析計を組み合わせることでその選択性が最大化され、よりクリーンなスペクトルが得られ、同定の信頼性が大幅に向上します。
マトリックス耐性のある広いダイナミックレンジ
QuanTof テクノロジーにより、複雑なサンプルが原因で発生する強いバックグラウンドシグナルの存在下でも、直線性に優れたスペクトルダイナミックレンジが得られます。
一部の種類の質量分析計では、複雑なサンプルマトリックスによって生じる強いイオン電流に対処するため、ゲインコントロールやシグナルの減衰が必要になります。3D、直線型または静電型のイオントラップシステムとは異なり、飛行時間型質量分析計には、電荷容量の制限がありません。このため、QuanTof 検出器の広いダイナミックレンジを最大限に活用して、TIC 全体とは無関係に、非常に強いシグナルおよび極めて弱いシグナルを正確に記録できます。同時に、QuanTof 検出器により、ダイナミックレンジ全範囲にわたって、装置の分解能が維持されます。
定量結果
QuanTof テクノロジーにより、ゲインコントロールやシグナル減衰手法を必要とせずに、濃度の広いダイナミックレンジにわたって、正確な定量結果が得られます。
QuanTof ADC 検出器によって表示される広いダイナミックレンジによって、Waters oaTof 質量分析計に本質的に優れた定量的な機能がもたらされます。表示される定量データは、ゲインコントロールまたはシグナル減衰の手法を必要とせずに取得されたものでした。