AEX は、アンチセンスオリゴヌクレオチド、siRNA、CRISPR シングルガイド RNA(sgRNA)、リボヌクレオタンパク質複合体、mRNA、DNA プラズミド、ウイルスキャプシドなどの遺伝子治療薬の分離に用いられる基本的な手法です。陰イオン交換のメカニズムは、負に荷電した分析種と正に荷電した固定相の間の静電的相互作用に基づいています。生体分子の負電荷が強いほど、カラムの樹脂によりしっかりと吸着します。移動相の塩濃度または pH が変化すると、電荷密度に基づいて分析種が分離され、溶出します。
ワークフローに最適なウォーターズの AEX カラムと標準試料を選択することで、分析に最適な条件を確保することができます。
Waters Gen-Pak FAX(4.6 × 100 mm)カラムにより、核酸の陰イオン交換 HPLC で良好な分離が得られます。Gen-Pak FAX Column(Gen-Pak FAX カラム)には DEAE 官能基を含む非多孔質の樹脂をベースにした弱陰イオン交換体が含まれます。粒子径 2.5 μm の粒子が充塡されており、分析アプリケーションおよび微量分取アプリケーションに適しています。
Waters Protein-Pak Hi Res Q(4.6 × 100 mm)イオン交換(IEX)カラムは、組換えタンパク質、モノクローナル抗体、およびその他の生体化合物の特性解析を支援します。非多孔性かつ高い化合物結合能を有するこの粒子は、多くの従来の多孔性 IEX カラムと比較して短時間で荷電分析種の卓越した分離を実現します。