生体システムの完全な代謝物セット中の化学物質の組成と天然存在量が多様であることが、クロマトグラフィーおよび質量分析の性能の課題になっています。探索メタボロミクス用のウォーターズの LC-MS ベースのワークフローにより、サンプル中の重要な代謝物を、強力な性能をもってバイアスがかからない方法で再現性よく分析する柔軟性が得られます。以下の特徴により、仮説をより迅速に立てることができます。
ケーススタディ：国立フェノームセンターにおける代謝プロファイリング
Xevo MRT 質量分析計を使用することで、いつでも卓越したサイエンスを達成できます。この最先端の QTof により、100 Hz で 100K FWHM の分解能および ppm 以内の質量精度が得られ、確実な同定と生産性向上がラボで実現します。
クロマトグラフィー性能、ラボ効率、リスクコントロールの一段階上の進化に対応する ACQUITY Premier システムを使用することで、金属に吸着しやすい分析種のロスが最小限に抑えられ、代謝物の回収率が向上します。
新規サイクリックイオンモビリティー分離と最先端の高性能飛行時間型質量分析を組み合わせた SELECT SERIES Cyclic IMS により、ルーチンイオンモビリティーのメリットが拡張し、さまざまな高分離能分離が実現します。
最先端の多重反射型飛行時間質量分析計（MRT）テクノロジーを用いて構築した SELECT SERIES MRT を使用すると、研究が加速し、複雑なサンプル中の分析種を網羅的に同定できます。
SYNAPT XS は、複雑な混合物を調査するための SONAR や HDMSE により最先端の分析性能を提供し、探索メタボロミクスアプリケーションにおける科学的創造性と技術的成功をサポートする究極の柔軟性が得られます。
3 次元ドリフト時間プロット。SELECT SERIES Cyclic イオンモビリティーでの単一周回によって 2 つの特性が分離されており、それぞれの特性の高エネルギーフラグメントイオンスペクトルが示されています。3 次元プロットで選択した特性は、濃青色のボックス内に概説されています。
ヒト痰の MTBE 抽出後の水相および有機相から得られた代表的なクロマトグラム
スキャンレート 1、5、10、20 Hz で m/z 874 の代表的なトリグリセリド脂質が得られています。このことから、80,000 の領域において、すべてのスキャンレートにわたって質量分解能が維持されていることがわかります。
